甘い記憶

【お試し】なら…。

「わ、わわっ私と…ですか!?」

「…うん。」

『春樹先輩が私に…こっ告白するなんて……。でも、もし春くんだったらどうすんの!?兄妹なのに……でも…【お試し】なら…。』

「…良いですよ、お試しなら…付き合っても。」

桜が恥ずかしそうに言う。

「ありがとう!!…じゃあ、改めて…ヨロシク!!」

「こちらこそっ…よろしくお願いします!」

「付き合うんだから敬語はおかしいだろ(笑)普通にタメ口で良いよ。」

いきなりタメ口と言われ、桜は戸惑っている。

「あっ分かりました…じゃなくて!…分かった。」

「はい!よく出来ました!…お試しだから、一週間だけ付き合ってみよう。」

「…うん。」

「一週間付き合ってみて、この人なら大丈夫だ!って思った時は…正式に付き合おう。そんで、この人だとダメだってなった時は……別れよう。」

「……うん。」

『私…春樹先輩の"彼女"になっちゃったんだ…お試しだけど。』

「…あっもう昼じゃん!どうりで腹減った訳だ。」

春樹がお腹をさすりながら言った。

「私、なんか作る??下手だけど…。」

「うん!作って作って!!"桜"の得意なもので良いから!」

「…えっ今、私のこと"桜"って……。」

「付き合ってんのに【ちゃんずけ】は、おかしいでしょ?桜は分かってないなぁ〜(笑)」

「そうだねっ!ゴメンなさい!…さぁ〜って作るか!……期待しないでね…。」

「どうかにゃ〜?」

春樹がニヤリと言う。

「もぅ!からかわないで!」

桜が笑いながら言った。

『"彼女"かぁ…良い響き!』

桜は急いでキッチンへと向かった。

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