甘い記憶

偶然

♪キーンコーン…♪

桜はハッと現実に戻った。
桜はちょっと,むなしい気持ちになった。

「あ,じゃあ俺教室行くわ!今日はごちそうさま!!じゃあね!」

「…あっ」
桜が話しかける前に男子生徒は屋上を出て行ってしまった。
桜も急いで教室へと向かった。




−放課後−

桜はカバンを持ち,うわぐつから外靴へと,はきかえようとしていた。

「やっと終わった〜♪帰って寝よう〜!!」

桜は上機嫌で外へと出た。
すると…

「あれ?あんた…屋上の子?」

いきなり問い掛けられた桜。

「あ,あなたは!!」

桜はすぐ顔が分かった。あの屋上の人だとゆうことを。

「今から帰り?」

「あ,はい!」

「よかったら一緒に帰らない?」

信じられない言葉に桜は少し混乱した。

「い,良いですよ。」

「よかった!じゃあ行こうか?」

「はい。」




−数分後−

桜と男子生徒は公園で寄り道していた。

「………。」

何を話せば良いのか分からない桜はさっきからずっと無言だ。

「…本当に妹に似てるな…あんた」

「…どうゆうところが…ですか?」

「くっきりした二重の大きな目とか,年上がいるとすぐ黙っちゃうところとか(笑)」

「…そう言うあなたこそ…私の”兄”にそっくりです…」

「…え…?」

男子生徒は目を大きく開かせてびっくりしている様子だ。

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