いばら姫








――― 違う

身震いした視線の主は、真木じゃない……









――――――― こいつだ


ゆっくりと振り向いた
長く黒い前髪の奥





――― 色の消えた 感情の無い眼






池上がそれを見て走り込んで来る

俺を庇う様に真木から引き離し


灰谷は焦った顔で
真木の両肩を後ろから羽交い締めにして
地面に押し付け、砂が舞った











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