いばら姫



「 あ 」


手渡された茶色いダウンにジーンズ
ブーツにはボアが入っていて
かなり暖かい
マフラーと手袋もセット

着替えている途中で
ポールが突然、思い出した様に呟く


「―…オカダサン
bicycle どこに置いて来ましたか? 」

「…何処って、外に 」


「 ヤバイ 」


駆け出すポールを追って、
ブーツを急いで履く

ポールが乗って来た自転車は
廊下の隅に持ち込んであって



―― 俺が乗って来たまま
表に立て掛けてあった自転車は
ものの見事に、その場から消えていた ―――


「 O−oops!! …やっぱりね」



――― マジかよ
10分位しか経ってないぞ?!

いや、そんな事よりまず

「 ポール…ごめん!!」


「いえいえ
私が悪いです 謝る事はありません
…オカダサンにこの街の説明、
していたのに
私の気が回らなかったです

…修行がタリマセンでした

―― 次、行きましょう!!

皆、外で待ってるはずです」


「 皆 ? 」






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