ふたり
「京哉がきてる!!」

あたしはそっとひよりに耳打ちした

「なに赤くなってんだよ~やっぱお前には京哉しかいないって」

じ~っと京哉の顔をみつめる

目が合いそうになって焦ってそらす

「もう・・・むりだよ・・・」

独り言のようにつぶやいた

それが聞こえたのか、ひよりはポンっとあたしの頭をなでてくれた

でも、あたしの心はほとんど京哉にはなかった

もうこの恋は終わったんだ

そう思い始めていたから・・・
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