ふたり
「こちらからお入りください」
丁寧な言葉なのに
どこか威圧感を感じる男の人の声
あたしたちは前の生徒に続いて
ゆっくりと校舎の中にはいった
「も~上履き忘れるなんて
ほんとありえないよお~」
「ちゃんと前の日に準備しろって
いっただろ!!も~凛は・・・」
「あ~ホント最悪っ!!
しかも校舎ぼろいよ!!」
「あたしも思った!!
想像してたのと違いすぎ~」
体育館へと案内されて
きれいに整列させられたイスに
適当に座る。