【完】宛先不明のラブレター
俺の目をしっかりと見据えて、強く言い放った。
「最っ低…、受け入れてくれるとまでは思ってなかったけど、…否定なんて、されたくない」
「…果枝ちゃ、「『大人だから』、『年上だから』。…だから、何?あたしの何がわかるっていうの? …あたしは、聡さんのことを好…」
これ以上、聞いていられなかった。
果枝ちゃんの気持ちが痛いほど伝わってきた。
彼女の言っていることは正しかった。
…俺には、否定する権利なんて、ない。
俺は果枝ちゃんのことを、全くと言っていいほど、知らないのだから。