【完】宛先不明のラブレター
「あたしの言ったことに照れたんですかー?」
「か、果枝ちゃんがあんまり恥ずかしいこと言うから!」
苦し紛れにそう言うと、果枝ちゃんは一瞬きょとんとした顔をしてから、すぐに真面目な顔つきになった。
その顔にどきっ、と心臓がはねた。
「だって事実だし」
「……!」
「あ、更に真っ赤になった」
「~~大人をからかわない!」
相変わらずニヤニヤしたままの果枝ちゃんに、悔しくなって、ぴしっとデコピンをした。