大空で駆ける


「千尋はちゃんと動いてる。さっきお前と屋上を出て教室に戻った。今は授業を受けてる」


「千尋はここにいるじゃん!」


アタシは隣で動かない千尋を指差した


「それは…過去の千尋だろ?」


「なに言ってるの?!争介、意味がわからないよ!」


「俺たちは……俺たちの意志はいま過去で止まってる状態になってんだ。ただ、実体だけはちゃんと現在を動いてる」


「なに?どうして?どうして争介がそんなの分かるの?どうしてそんな冷静なの?普通じゃないじゃん!!」


「……俺が、そうやったからだよ。お前と同じことを俺もできるんだ」
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