Treasure!
私は、思わずジープかに飛び降りようとする。

「ティア!何をしている!」

私を取り押さえるリハード少佐。

その手を振り払おうと暴れる。

「放して!コウが!コウがっっ!!」

半狂乱になって泣き喚く。

「コウがあの爆発の中にいるの!助けなきゃ…助けなきゃあっっっ!!」

「冷静になれ!」

私を怒鳴った後、リハード少佐は軍帽を目深に被りなおした。

…その頬に、光るものが伝う。

「コウ・タオレンは…もう助からん…!」

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