(仮)先輩
第1章
「あー…彼氏欲しい。恋がしたい。」
こんにちは。岩谷直(15)です。
只今、年上愛に飢えてます。年上限定です!
「誰か良い人いないの?」
親友の古谷かんな。
彼氏もちで、超可愛い。
「いたら苦労しないよー。カッコイイと好きは違うもんねー。」
"カッコイイと好きは違うもんねー。"
いつも言ってる。
やっぱり性格重視だもん。
「まあ頑…「あーっっ」 何?」
「見て!バスケ部の中田裕也先輩!やっぱりカッコイイわ〜」
私吹奏楽部なんだけど、野球応援のときに中谷裕也先輩は応援団だったの。
それでカッコイイなあって。
「えっ。年上だよ?高3だよ?嫌だあ」
「絶対年上しか良い!落ち着いてるんだよ?ガキじゃないじゃん♪」
「いつも言ってるよね〜。でも直には年上しか合ってるかもねっ☆」
「あ、やっぱ?ってえ、中谷先輩どっかいっちゃったあ…。」
「あはは、どんまい!そんな好きなら話かけなよ。」
「嫌。好きじゃないもん。性格どえらい悪いかもよ?」
やっぱり性格。