(仮)先輩

「あーあ…今日も遅くなっちゃった。」

部活で友達と話し込んでたら10時!
家まで5分だから良いんだけどね。

「それにしても夜の学校ってやっぱり不気味だなあ。」

携帯を触りながら廊下を歩いてるとカタッカタッって足音。

「ふぎゃっ」

すんごい怖がりな私だからびびって足が進まない。
足がくがくで目から涙。
だんだん近づく足音。
目をつぶっていたら、

「どうした?大丈夫か?」

「人間!!!!」

「………はぁ?」

思わず叫ぶと人間さんのため息が聞こえた。
目をふいて顔を上げたんだけど、月の光で逆光になってて誰かわかんない。
とりあえずすみませんと行って帰った。
手についてたブレスレットかっこよかったなー。シルバーの鎖みたいなっ。



< 2 / 7 >

この作品をシェア

pagetop