星のケーキ

願いを叶えて!

ロコがずんずん歩いてゆくと、一本の白い木がたっていました。しろい木はおじいさんの木でした。ロコは「わたしのお願をきいてください」とたのみました。


するとその木はこう言いました。「わしはもう、年をとりすぎて、おまえの願いをきいてあげることはできない。この先をすこしいくとわしのまごがいる。その子ならできるだろう」


ロコはおじいさんの木にていねいにお礼を言いました。
 


しばらくいくと、青々とした木がたっていました。ロコは「わたしのお願いをきいてください」とたのみました。するとその木は、いばったように言いました。



「人間の子どもがこんなところで何をしている。わたしはとってもいそがしいから、おまえにかまっているひまはないんだよ」
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