大人になれないファーストラバー
高2の春に、そいつは何の前触れもなく激しく咳き込んで吐血した。
「大丈夫」なんて言うけど、大丈夫なわけなくて。
そいつ、カメラしか脳のないやつで。
保険にも入ってなかったから、病院は行かないって言い張るし。
「お金ないならあたしが出す」
って言えば。
「観月じゃまだ無理だよ。」
って子ども扱いする。
その時から、早く大人になりたいと思い始めた。
このわからず屋をあたしの自分の力だけでどうにか出来たら。
きっと子ども扱いされなくなる。ちゃんとあたしを頼ってくれるはず。
支えになりたかったんだよ。
大好きだから―。