大人になれないファーストラバー

高2の春に、そいつは何の前触れもなく激しく咳き込んで吐血した。



「大丈夫」なんて言うけど、大丈夫なわけなくて。
そいつ、カメラしか脳のないやつで。
保険にも入ってなかったから、病院は行かないって言い張るし。




「お金ないならあたしが出す」



って言えば。



「観月じゃまだ無理だよ。」



って子ども扱いする。





その時から、早く大人になりたいと思い始めた。

このわからず屋をあたしの自分の力だけでどうにか出来たら。
きっと子ども扱いされなくなる。ちゃんとあたしを頼ってくれるはず。






支えになりたかったんだよ。
大好きだから―。




< 224 / 423 >

この作品をシェア

pagetop