大人になれないファーストラバー
蕾の家に着き、中へ入ると。家族と一緒に住んでいるという一軒家はとても明るかった。
「お邪魔しまーす」
思いっきり女友達のノリで挨拶をする。
すると、「はーい」と言う声がして、バタバタと奥の方から足音が聞こえた。
そして姿を現したのはお母さんらしき人。
「あら、お友達?」
蕾の声に少し感情をこもらせたような、おっとりした声だった。
「観月って言います。夜分にすみません。」
軽く礼をして、蕾が出してくれたスリッパを履いた。
「お父さんっ 蕾が女の子のお友達連れてきたわよっ」
蕾のお母さんが奥の方に向かって言うと、「えっ」と聞こえて、続いてお父さんが出てきた。
「お、こりゃぁまた美人な友達連れてきたなあ」
「観月アヤって言うんだよ。 モデルみたいでしょ。」
蕾が言うと、「うんうん」とお母さんとお父さんは声を揃えて言う。
「ありがとうございますっ」
爽やかな女の子を気取って、あたしはニッコリ笑った。