プリンス君家の7日間
―……カンっ
たった一人も通らない、廊下に響いた物音。
綺麗に鳴ったそれは、窓に跳ね返り床に落ちた。
ふと、その物音がした方を見た。
―……硝子の猫…
「圭人、あれ。見て。」
あたしは圭人を揺さ振り、指を差した。
「ぇ……あれ。」
その硝子細工の猫は、幼い頃に夏祭りで買った小さな置物だった。
ちゃんと、圭人は水色
あたしはピンク
そして、涼は緑で。
そこに落ちている猫の置物は、緑色だ。