プリンス君家の7日間
六章 記憶の忘れ物



「…さぁ、寝るか」





悲しげな表情から、優しげに微笑んであたしの頭を撫でる。



ベッドに横になる圭人に、あたしはその真横。





ニッコリして
「おやすみ」という圭人に、あたしの心臓は破裂寸前だった。





(…心臓に、悪い。)






そう思いながら、猫になり1日目に終わりを告げた。








< 53 / 123 >

この作品をシェア

pagetop