あの暑い 夏の記憶
「うん。管理代や餌代かかるしね、病気の牛とかも。元気な高齢牛は新しい牛と交換したりもできるけど。
…こっちが子牛や出産とか病気の牛の管理小屋だよ」
畜舎には、一回り以上小さめの牛がたくさんいる。
「…みんな元気に育って欲しいね!病気になるんじゃないよ!」
わたしは、子牛たちにそう話しかけた。
「これ小さいよっ!」
旭が指を差した子牛を見て、準くんが側に寄って行く。
「これは産まれたばかりかなー。ちょっと待ってて、聞いて来るよ!産まれたばかりなら乳搾りと子牛にミルクあげられるかも!やってみたいだろ?」
わたしたちの方に向き直り、笑って聞いた。
わたしたちは一斉に。
「やりたーいっ」
と、笑顔で答えた。
「牛乳を作るのも大変なんだね…」
「ヨーグルトとかバターもなんだって」
「準にぃすげ~なっ!オレちっとも理解できんかった」
その時、子牛がモ~ッ…と、鳴いた。
「バカだーって言ってんじゃないのー?」
と、旭とわたしは大笑いした。