逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫


何のようだろ…
まぁ…理事長のことだし、大した用事でもないんだろーけど…


「いこーか。」


私たちは理事長室に向かった。

行くまでの道程は嫌でも目立って、今だ馴れない。
この兄弟と歩きたくないけど、こいつらしか友達がいないのも確かだし…しょうがない。


理事長室について、扉を開くと、そこには理事長はもちろん、知らない女の子がいた。


「季智、紹介するよ。彼女は西園寺苺華(サイオンジ マイカ)明日から一ヶ月だけ転入してくる。
息子たちの幼なじみだ。」


「はじめまして。西園寺苺華です。季智クン??よろしくね。」


「よろしく!」


わぁー可愛い!
綺麗な長い茶髪がふわふわに巻いてあって、目がくりくり。肌が白くて足も長くて細い。
スタイル抜群…!


「モデルみたい…」


女の子の私でもうっとりしちゃうほど可愛い。


「ありがとう。嬉しいな。」


「集まってもらったのは、苺華の世話を頼もうと思ってね。」


「は、はい!」


こんな可愛い子といれるなんて最高!
女の子といれるなんて最高!


「あら??そこにいるのは……」


ビクッ


いつの間にか私の後に隠れていた狭哉の体がビクッと跳ねた。


「キョーくぅ~ん!」


「うわっ!くんなっ!」


苺華ちゃんはこっちまで走ってきて、狭哉に抱き着いた。

狭哉は焦って離れようと必死にもがいてる。


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