逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫
「キョーくん、会いたかったぁ!」
狭哉からまったく離れる気配がない。
…暑そう…
第一印象のお姫様みたいは一気に崩された。
「そういえば、透センパイは…」
狭「おい!助けろよ!」
「あいつはちょっと、用事があってな。
さて、4人には出ていってもらおうか。季智と二人で話したいことがあるんだ。」
「はぁ…。」
狭「無視かっ!?
…いい加減離れろっ!」
腕をバッと振り上げた。
「キョーくん…」
まったく…
「早くでてけ。あとですぐ行くから。」
狭「あぁ…」
「で、話と言うのは…。文化祭での君のことなんだ。」
「俺、ですか?」
「君は男と女、どっちでいるつもりだい??」
「どっちもなにも、学校での俺は男です。女としているのがまず、無理だと思うのですが。」
「しかし、君の友人も来るという話だ。もし君が本当に今の状況を知られたくないのなら、女装という形をとって隠すことは可能だ。」