逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫



狭「ま、そのときはその時ってことで。」


倖「そうそう。希沙に任せたら旅行無しになりそうだし。」


ギクッ―――!

実は、そのつもりで断ったのもあった。

だが、やはり変なところで頭が働くのがこの兄弟。

俺の考えはお見通しってことだな。


雲「希沙チャン…。ね??明日から行こう!?ね、ね!?」


そのときの雲雀クンの顔は…今まで見たことのないくらい必死だった。

さっきまでの余裕が嘘みたいだ。


透「雲雀。落ち着け。」


透センパイ…??


透「焦るな。希沙なら明日から行ってくれる。だから安心しろ。」


透センパイが雲雀クンを宥めている。
わけの分からない話をしている。

深刻そうで、思わず黙りコクってしまった。

そして、事情を知っているかと思われる柊brothersもしんみりしている。

何があったか気になるが、果たして聞いていいことなのだろうか??

俺の中でそんな疑問の魚達が頭の中で泳いでいた。




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