逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫
家についてすぐ、母親のもとにいく。
母親は、キッチンで夕食の仕度をしていた。
トンットンットンッ
そんな包丁で野菜を切る音は少し心地よかった。
「希沙、どうしたの??」
「うん。明日からちょっと東京行ってくるね。」
そういうと、母は驚いた顔をした。
突然のことに、相当驚いたのか、口がポカンと開いている。
「1人で!?
女の子1人なんて駄目よ!
私は、明日は無理だから…そうね…明後日てならいいから!」
あたふたしている母の姿は少し笑えた。
「本当は、そのつもりだったんだけど…。
なんか柊兄弟が行くって言うから………。」
「え??理事室の息子さんたちと??
それなら大丈夫ね~!
わかったわ。行ってらっしゃい。」
「うん。10日のつもりだから。」
「はい、じゃあお小遣いに10000円。」
は!?
いつもなら、一円もくれないけちな人が…10000円!?
「ど、どうしたの!?」
どんな風の吹き回し??