逆ハーレム☆意地悪王子と訳あり姫


4人はニヤッと笑うと、私を車に押し込んだ。


「出せ。」


透センパイが命令すると「畏まりました。」と運転手は車を進めた。

広い車内のはずが、私の隣には狭哉と倖哉。


「ちょっと、他の席空いてるじゃんか!
狭いし、離れてよ!」


偉そうに、腕を組んで二人は私を見た。


『やだ。』


お子様か!と言いたくなるような返事。

私はため息をついた。

この二人が動かないなら自分が動こう。
そうおもい、席をたつと二人に腕を掴まれ、結局無理矢理座らせられた。


狭「だめだって。」


倖「そんなこと、許さないから。」


別に、あんたらに許してもらわなくてもいいんですが。

しかし一向に腕を離してくれない。

助けて、と透センパイに視線を送るがセンパイはニコッと笑い


透「俺のとなりにきたいのか??」


私は慌てて否定したが、舌打ちされた。




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