イケメン霊能少年の憂鬱
そう言うと、
ナツはちょっとだけ表情を変え、
目を見開いた。


――ん、風?


オレは風が吹きぬけたのを感じた。


ナツはちょっと首を振ってる。


――でも、今、ナツは確かになにかを感じてくれた


「オレは龍の力を
 もらったのかも知れないけど、
 龍は自分じゃ何もできないんだ」


オレはそう言って、ナツを見た。
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