お嬢様は元ヤンキー!?




血が…止まらない…


保健室行ったほうがいいな…



「先生。」


私は左手で手を挙げる。


「どうした?」


「頭が痛いので保健室行ってもいいですか?」


『カッターの刃で手を斬ったので』…なんて絶対言えない…ι


「いいぞ。大丈夫か?」


「はい…。すいません。」


私はゆっくり立ち上がってみんなから右手が見えないように教室の扉へ向かった。


「渚大丈夫ーっ!?」


「大丈夫だよ。ありがとう。」


「俺も行ったげるよ!!」


「お前はただ授業サボりたいだけだろーっ!!!」


「バレたかっ!!!」


「「「「「あはははは!!!!」」」」」


教室には大きな笑いが起こる。

よかった…
みんなの視線は笑いを起こした生徒に向く。

私は教室を出て保健室に向かった。




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