きみとベッドで【完結】

浅倉からの手紙?


そんなもの、俺は知らない。



「シキ。ふざけてるのか?」


「ふざけてないよ。あのCDに入ってたの」



CD?



俺ははっとしてそばのゴミ箱に目をやった。


あの朝捨てられていた、浅倉がくれたCDか。



「手紙を捨てちゃ、かわいそうだと思ってとっておいたの。えらい?」



手紙なんか、入っていたのか。


だから浅倉は何度もCDを聴いたか確認してきたんだ。



「なんて書かれてたと思う?」



楽しそうにシキが俺の顔をのぞきこむ。


俺を振りまわす、シキの顔だ。



この顔が彼女の本質。


そうシキ自身が見せかけようとしている。



そうやって



俺を、試しているんだ。

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