きみとベッドで【完結】
試したいなら試せばいい。
試されてやる。
ただ、
おまえの思い通りにはなってやらないけどな。
「読んでもいいよ。ってゆーか、先生宛てなんだから、許可なんていらないけど」
差し出されて、俺は黙ってその紙切れを受け取った。
2つに折られた小さなメモ。
ふわりと柔らかい香りがした。
それを俺は開かず、勢いよく縦に裂いた。
シキの目が大きく見開かれる。
ためらいはなしに、俺はびりびりと細かく破って、
ただの紙くずになったそれをゴミ箱へ捨てた。
「バカはどっちだ」
ため息をついて、目の前の体を抱き寄せる。
シキは何も言わずされるがまま、
俺に体を預けた。