きみとベッドで【完結】
シキが俺を信用していないなら、
何度でも俺を試せばいい。
そのたび俺はこうやって、迷わずおまえを選んでやる。
それくらい、なんてことはない。
「あーあ。アイス溶けちまってる」
食べかけのアイスをスプーンですくう。
俺の口に届く前に、溶けたアイスはスプーンからこぼれ、
シキの白く細い肩にぽたりと垂れた。
冷たさにびくりと跳ねる体。
小さく笑って、俺は垂れたアイスを柔らかい肌ごと舐めた。
「ん……」
高ぶりを感じ、俺はシキの体を抱えてベッドへと移動した。
自分の欲望が強すぎて、気づかなかったんだ。
この時シキが、どんな顔をしていたかなんて。
どんな気持ちになっていたかなんて。
知ろうとも、しなかったんだ。