きみとベッドで【完結】


「大丈夫だよ。右手は生きてる。ちゃんと動く」


「ごめ……」



やっと出た声はかすれていた。


優しく背中をなでられたけど、


やっぱり震えは止まらない。



「シキ。大丈夫だから」


「ごめん幹生……」


「心配いらないから。ほら、顔上げて」



いつもと同じ甘ったるい声。


顔を上げたら、


目のはしにキスをされた。



「泣くなよシキ」



親指で頬をぬぐわれて驚いた。


自分が泣いていたなんて、気づかなかったから。



「言ったでしょ。俺はなにがあってもおまえの味方だよ」



うさんくさい笑顔じゃなくて、優しい笑顔に


あたしはうなずいた。





その夜幹生は同じベッドで眠ってくれた。



久しぶりに、あたしは眠ることができた。









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