きみとベッドで【完結】
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生徒たちの目が痛い。



昨日幹生がうちに泊まって、


2人でそのまま一緒に登校した。



あたしが、外に出ることにおびえていたから。




「幹生……手」


「うん? ああ、もっとちゃんと握っててって? しょうがないやつだなぁ」


「……幹生」



幹生は家からずっと、あたしの手を放さなかった。



添い寝代だって言っていたけれど、


あたしをからかってるだけだ。



目立つことはしたくないから、


幹生とは学校で接触しないようにしてたのに。


この女タラシは夜だけでなく昼もタラシだったみたいで、


学校でも恋多き男で有名らしい。



あたしもこれで、その数多の女にカウントされてしまうわけだ。


まったく納得いかない。

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