危険な誘惑にくちづけを
そんな状況に。
「やっぱり、アンタ莫迦ね」って。
佐倉君に向かって、大げさにため息をついたのは、水島だった。
「久しぶりの、日本なんでしょう?
彼女がガッコに行っている時間に。
ずーっと、こんな狭い部屋で待ってるヒトが、どこにいるのよ?」
「オイラだったら、待ってる」
「犬か? アンタは」
佐倉君を切って捨てた後に、足でぐりぐりふんずけた水島は。
わたしに向かって、にこっと笑った。
「……そんな顔してなくても、大丈夫よ。
彼氏さんなら、きっとすぐに帰ってくるわよ!
もちろん、待たせてもらっても、いいわね?」
「う、うん、どうぞ、入って。
今、お茶を入れるから……」
こんな。
口は、悪いけど、とても優しい水島のコトが、好き。
水島は、ぼーっとつっ立っている佐倉君を部屋に追い込んだ。
「何、そこで立ち尽くしてんのよ!」
「……やあ。
なんか、憧れの春陽ちゃんの部屋に入れるなんて……!
感動……って!
桃花ちゃん!
オイラの足、踏んでるし!」
涙目で訴える佐倉君に、水島は、キレイ過ぎる笑顔で、キラリっと笑った。
「やっぱり、アンタ莫迦ね」って。
佐倉君に向かって、大げさにため息をついたのは、水島だった。
「久しぶりの、日本なんでしょう?
彼女がガッコに行っている時間に。
ずーっと、こんな狭い部屋で待ってるヒトが、どこにいるのよ?」
「オイラだったら、待ってる」
「犬か? アンタは」
佐倉君を切って捨てた後に、足でぐりぐりふんずけた水島は。
わたしに向かって、にこっと笑った。
「……そんな顔してなくても、大丈夫よ。
彼氏さんなら、きっとすぐに帰ってくるわよ!
もちろん、待たせてもらっても、いいわね?」
「う、うん、どうぞ、入って。
今、お茶を入れるから……」
こんな。
口は、悪いけど、とても優しい水島のコトが、好き。
水島は、ぼーっとつっ立っている佐倉君を部屋に追い込んだ。
「何、そこで立ち尽くしてんのよ!」
「……やあ。
なんか、憧れの春陽ちゃんの部屋に入れるなんて……!
感動……って!
桃花ちゃん!
オイラの足、踏んでるし!」
涙目で訴える佐倉君に、水島は、キレイ過ぎる笑顔で、キラリっと笑った。