★俺様主人とパシリちゃん☆



ひょいっとチョコを取り上げられた



「かっ返して!!!!」



私はつま先立ちで手を伸ばす


庵くんが手を挙げてしまったからとどかない



「俺にくれるんでしょ?」



「やだぁ!返して!!!」



素直にならない私



すると庵くんは私の頭にチョコをのせた



「え?」



瞬きをする私



「…ナナ、ムカつく…」



私をひょいっと荷物のように抱き上げると歩きだす庵くん



「きゃ!」



私はチョコをしっかりと握っている



す、スカートの中見えるっ!!!



スカートを押さえる



私は庵くんの肩に担がれている



………高い!!

地面から高い!!



「こら!!庵、下ろしなさい!!!」



「これ、俺のだから人に言われる筋合いねぇし」



………



先生怒ってるよ!!!





ガラッと開けた教室は、視聴覚室………



私を担いだまま鍵をかけた



「庵くん!!?何してるの!?」



私は地面に足がついた



「…ナナが怒ってる理由…聞かせろ」



いきなりの命令!?


庵くんの顔が私の首筋にある



息がかかって体が反応する



「!……そ…それは」



ちゅぅ


「ひぁ!!」



庵くんは私の首筋に唇を滑らせる



「はやく言え」



逃げられない……



言うしか、助かる方法はないの???



「っ!ひ…ぁ!」



いつの間にかシャツのボタンが外されていた



私の胸は露になっている



「言うから!言うからやめてっ!!」



「…」



無言の庵くん



この状態じゃ喋るの辛いよ!



「庵くんが、きゃっ!…チョコを…たくさん貰って…にゃん!て、」



変に胸を刺激する庵くん



…しゃ…喋れない……


< 102 / 125 >

この作品をシェア

pagetop