不器用なLOVER
どうしてそんなこと出来るの?

少なくても二人の家族には人生が変わっちゃうぐらい大変なことなのに。

透弥さんの考えが解らない。

確かに私はあの二人は二度と会いたくない相手だけど…。

そんな個人的な感情だけで企業買収なんてしていいものなんかじゃない。

どうしよう。
何とか止めなきゃ。

決意を新たに透弥さんを見据える。

「どうして?晶が気にすることじゃないでしょ?」

私よりも先に口を開いた。

「あの会社のメインパソコンに、僕がクラッキングしたから経営状態は全て把握してる。遅くても年内まで持たなかったよ…」

クラッキングって何?

聞き慣れない言葉に戸惑うけど、
まだ聞ける状態ではなかった。

「それに彼女達はやり過ぎだよ。
分かっただけでも被害者は6人…晶が7人目だ」

耳を疑った。
私の他にも同じことされてる人が居たの?

「恐喝や強迫…」

一度言葉を切り、
視線を外して

「強姦もあった」

身震いがする。
私は自分の体を抱き締めた。

透弥さんは立ち上がり片腕を私の腰に伸ばし引き寄せた。

胸に顔を埋める。

恐怖でいっぱいだった気持が、
透弥さんの鼓動によりゆっくり落ち着いていく。

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