現代戦国時代2
「わかった……その代わり孫を救ってくれんか。あの子は支配者になったと思い込んでるんじゃ」
 
自我を押さえ切れず、豹変してしまったという人物を俺は知っている。
 
もともとは覇王も息子のために頑張っていただけだった。
 
今回は黒幕の中に、さらなる黒幕がいるようだ。
 
「わかった。だけど、安全な場所に着いたら、洗い浚いしゃべってもらうぜ」
 
「年寄りに無理をさせるのう」
 
じいさんも少しだけ肩の荷が降りたようだ。
 
顔色が最初よりも明るくなったように感じる。
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