キミのとなり。


「お疲れー」

「待たせたな」


結局、今日のご飯は私が椎名家で作ることになった。


一緒に外で食べても良かったのに……。


「何作ろっか?」

「何でもいーよ。早くて出来てうまいやつ」

「そんなんじゃ買い物出来ないじゃん!」

「冷蔵庫ン中の物でテキトーに作れよ」



そんなことを言いながら、本当に買い物をしないで帰ってきてしまった。


「部活後だし、お風呂、入りたいんだけど?」

「飢え死にする」

「……しないし。じゃ、お風呂入ったら行くから」


トモに背中を向けて自分の家に向かおうとした時。


「……えっ」


──後ろから抱き締められた。


「トっ……ちょっと!?」

「早く来いよ」


それだけ言うとトモは、固まったままの私を残して自分の家に入っていった。


ちょ……何なのよ……。


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