一瞬のきらめき。
「んー…、いとこはあきらくんかなー、普段あんま話さないし。」







ギャル男は苦手だった。







なんとなくで悪いけど…。







「友達…友達は…茂くんかなっ。話しやすいし。」







うちのクラスでは一番話したことあるのは間違いなく茂だった。







茂は誰にでも声をかけるやつで地味とか派手だとか分け隔てなかった。







「兄弟ねぇ…ジョージだな、英語話す兄貴なんてカッコいいから自慢になるしねっ。」







英語の授業中外国人教師とジョージの会話のやり取りは本格的な英語で、早すぎて難しい単語ばかりで聴くこともできずみんな理解出来ない。






先週なんて、反抗的な性格のジョージは帰国子女で英語のレベルが低すぎて鼻で笑っていて授業中に教師と言い合いになった。






もちろんなにを言っていたか聞き取れない。






教師に胸ぐらをつかまれて教室に緊張が走り、さすがに空気を察して周りにいた茂たちが2人を止めた。







兄弟ではありだけど、恋人とかにはしたくないタイプだった。







恋人。その言葉がよぎった時、思わず翔の顔が頭に浮かんだ。







「恋人…。」







私には手の届かないような存在。






きらびやかな光の中にいるような、口に出すなんて無理無理。







「恋人は…町田くんかな、優しそうだから。」







翔への感情は胸の奥の部屋に閉じ込めてドアを閉めてカギをかけた。








「立花さん、それ本当?ホントに言ってる??」






さっきまでと違い嬉しそうな声のトーンに変わって町田くんが言った。







< 19 / 69 >

この作品をシェア

pagetop