一瞬のきらめき。
小さい商店街の中に毎朝通うコンビニがあった。






駐輪場にチャリを止めてカバンの中からタオルを出す。






額の汗を拭き取りながら、お気に入りの金の猫のキーチャームがついた茶色の皮財布を取り出す。







中学の卒業祝いにお父さんが買ってくれた。







財布だけを手に取り、店に入る。







あれからこの店で翔を見かけることはなかった。







偶然だったんだね。








自動ドアが開く。







冷たい冷房の風が心地よく顔にかかる。






私はいつものようにペットボトルが並ぶ冷蔵庫に向かった。






500ミリリットルの冷たいミルクティーを手に取り、サンドイッチを選びに行く。






私の朝は決まってお茶か紅茶とパンだった。







この日はツナと目玉焼きが入った野菜のミックスサンドにした。







「そーだっ。休み時間におやつでも食べよっかな。」







お菓子の並ぶ棚に行き、クッキーかチョコで迷っていた。







両方食べたい。






でも2つは太る。






そっか!チョコがかかったクッキーにしよー。







私は夏季限定の夏みかんのチョコがかかったクッキーを手に取った。








気になったのは脂質。






裏の成分表示を見て確認する。







うん、そんな高くもないかな。







ふと、すぐ横に人の気配を感じた。







黒いゴム素材のブレスを左手首につけていた。







同じチェック柄の制服のズボンだ。


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