一瞬のきらめき。
緊張がほぐれて少しずつ会話が増えた。






駅に着いた私たちは学校のみんながよく美味しいって言ってたたい焼き屋に寄った。






気になったのは、クリームチーズ入りの小倉あん。







ひとつずつ買って、駅の下のベンチで食べた。







「うーまっ!」






町田くんは頭から大きな一口で食べた。





ほおばる笑顔がほんとに美味しそう。






見てるとなんか嬉しくなる。






私は半分に割ってみた。






クリームチーズの香りが一気に香って食欲をそそる。






つぶあんとチーズがたっぷり溢れんばかりに入っていた。






柔らかくしなる生地。






ぱくっ、もぐもぐ………!!






「……おいっしー!!なにこれめっちゃうまっっ!!」






ほんのり甘い生地と程よい甘さ控えめのつぶあんと、酸味があるクリームチーズが絶妙に口に広がる。






こんな美味しいたい焼きは食べたことなかった。







「良かった、笑ってる。」






そう言って町田くんがニコニコして私が食べるのを見ていた。





「え……?」






「昨日突然あんなこといって、困ってたらどーしよーって、今日も1日学校にいるとき話せなかったし…。やっぱりごめんなさいって言われるかと思って、ドキドキしてたんだ。」





申し訳なさそうに髪をかきあげながら町田くんが話す。







私…町田くんを心配させてたんだ。







ごめんね、心配かけて。






私たちはベンチに座ったまま、他愛もない話で盛り上がった。



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