AEVE ENDING





『ヒバリ?』

『そう、ヒバリ』

『…とりのなまえだ』

『そう。もう絶滅しちゃったけどねー』


奥田が笑ったけれど、私は笑えなかった。


『ヒバリ…』

美しい名だ。

ただ生きるだけの肉塊になってしまった私とは、似ても似つかない。


―――「雲雀」。

私が怨むべき者。



(…ひばり)


(……ひばり)





ひばり。

それは、神の名だ。





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