今宵、月の裏側で

男子も女子も隣の席やら後ろ前の席の人と顔を見合わせたりコソコソ喋りだしたりして、ムードは一変した

そんな状況をみた先生が


『みんな静かに。』


と一声で教室は静まった


それを見届けるなり先生は転校生に自己紹介を促した

転校生は黒板にチョークで名前を書いた



転校生はチョークを置き前を向いた



先生が変わりに名前を言った



『今日からみんなの仲間の湊 さくら さんだ、みんなよろしくな』



と、先生が言い終えるか終えないかで 湊 さくらは少し恥ずかしそうに喋りだしだした



『初めまして。。。湊 さくらと言います。。よろしくお願いします』


言うなり深々と一礼をした

達は見とれて口は半開きになって、見ていた


先生が席を指差し


『あそこの空いている席が君の席だ』


告げると、さくらは席に向かった


そこは達の席の横、真ん中の列の前から３番目であった



さくらは達の方を見て軽く会釈をした


達も頬杖付きながら呆気にとられたように軽く会釈をした


それからはいつも通りに授業が行われて行ったが、違うことと言えば、さくらの周りには休み時間になると人の群れが出来ることだ。