執事の名のもとに
勝は気に食わないのか奏真海琉を睨んでいる。
これじゃ先が思いやられる。
「海琉、挨拶。」
敦に無理やり立たされる奏真海琉。
「奏真海琉です、よろしく。」
男にしては高い声。
「海琉は晴馬と一緒で編入試験満点だから。」
敦の言葉でさらにクラスは騒然。
「あと、海琉の部屋は…」
そこまで言うと敦は口ごもった。
もしかして、敦。
敦に目でうったえると敦も苦笑いを浮かべてうなずいた。
これはまずくないか?