執事の名のもとに






「お前、分かるように説明しろ。」



「またかよー。」



さっき、俺に言われたばかりだから勝はめんどくさそうに言った。 



どう考えてもお前の説明じゃ誰も一回じゃ納得しない。 



執事としては頭がきれるのになんでこうも差があるかな。 



勝を見ると頑張って、敦に話している。 



それを敦も真剣に聞く。



それが敦のいいところ。



人を茶化したりはしょっちゅうあるけど、こうやって誰かが話してるときは絶対に邪魔はしない。 



むしろ、真剣に耳を傾ける。 



だから、そんな敦に相談するやつはかなりいる。 



でも、敦はめんどくさそうな顔は一切しない。 



俺には出来ないなぁー。





< 154 / 419 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop