執事の名のもとに
俺がずっと見ていたことに敦は気づいたのか不思議そうにこっちを見てくる。
男の俺でさえ、そんな仕草に惚れ惚れする。
なんでこうも様になるかな?
ちょっと悔しくなる。
「そろそろ準備しないとな。」
俺の言葉に勝は慌てて立ち上がった。
「じゃあ、俺戻るから。」
それだけ言い終わるとそそくさと部屋を出ていった。
「なんか、勝張り切ってるな。」
「じゃあ俺も頑張るかな?」
敦には珍しい言葉が出た。