執事の名のもとに
俺は裏に回らなきゃいけなかったので、途中で美優とは別れた。
裏に入ると皆は既に着替えも済んでスタンバイしていた。
「ぁっ…晴馬、どこいたんだよ?心配したぞ。」
まだ出番ではない勝が横にきた。
「ごめん、邪魔なると思って外にいた。」
「そっか、今度からは一言声かけろよ?」
「ああ、それより頼むな?」
そう言うと急に勝の顔が引きつった。
変なプレッシャーかけちまったかも…。
そんなやり取りをしているうちに始まりを告げるブザーが鳴った。