執事の名のもとに






下を見るとなぜか涙目の勝。



「なんだよ?」



ちょっと引き気味で聞くと勝は俺の手を取って部屋から出た。



「まったくなんだよ?」



せっかく気を遣ってやったのに…。



「困るよ、晴馬。2人だけとか心臓もたねぇー。」



と本当に痛そうな顔をした。



「お前、男だろ?男なかびしっと決めろ!びしっと…。」



そして無理矢理部屋の中に勝を押し込んだ。



「海琉、ちゃんと食えよ?」



「あっ、はい。」



今度は勝に捕まらないように素早くドアをしめた。



「は、晴馬…。」



部屋の中から俺の名前が聞こえた気がしたけど聞こえなかったふりをすることにした。










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