執事の名のもとに
第8章
調査
そのまま食堂に向かう途中誰かに呼ばれて足を止めた。
「っ…晴馬さん。」
そう言って頭を下げながら近寄ってきた愛琉ちゃん。
「海琉のとこ?」
「あ、はい。晴馬さんと入れ違いになったみたいで…。看病をしていただいたみたいで…。」
「ただ座って見てただけだから。」
「本当に助かりました。海琉ちゃんにも後日、しっかりお礼を言わせますから。」
「あ、うん。」
海琉ちゃん。
前までは海琉ってよんでなかったっけ?
聞き間違え…?
でも確かに、