執事の名のもとに
「海琉くん、私は悲しいけど貴方に賛成するわ。」
「美優さん。」
ちょっと驚く海琉に美優はそっと近づいて、海琉に抱きついている愛琉ちゃんの肩を優しく擦った。
「同じ女なのに、こんなにかっこいいことが言える海琉くんは本当のかっこいいわ。甘えることができるのに、あえてそれを選ばない。そう簡単にできることじゃないと思う。」
だからと続けると愛琉ちゃんを自分の方に引き寄せた。
「愛琉ちゃんは私に任せて?ちゃんと責任もって教育するから。」
その言葉に海琉は頭を下げた。
「…愛琉のことよろしくお願いします。」