執事の名のもとに







「海琉くん、私は悲しいけど貴方に賛成するわ。」



「美優さん。」



ちょっと驚く海琉に美優はそっと近づいて、海琉に抱きついている愛琉ちゃんの肩を優しく擦った。



「同じ女なのに、こんなにかっこいいことが言える海琉くんは本当のかっこいいわ。甘えることができるのに、あえてそれを選ばない。そう簡単にできることじゃないと思う。」



だからと続けると愛琉ちゃんを自分の方に引き寄せた。



「愛琉ちゃんは私に任せて?ちゃんと責任もって教育するから。」



その言葉に海琉は頭を下げた。



「…愛琉のことよろしくお願いします。」








< 328 / 419 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop