あんたでいいや。

「あたし
シャワーあびてくる」

「…うん」




…あーあ

雰囲気ぶち壊し。









………
…………
……………





「レン」

「あ…」


風呂上がりのあたし見て
顔真っ赤。



「次
レン、どうぞ?」


「…ありがと」








あたし

レンが

シャワー浴びてる間

ずっと考えてた。

レンが

あたしを抱けない理由

それは


本命がいるからだ。


あたしは

二番目…?




そう思うと

なぜか

息苦しい。



でも

それなら

本命の名前くらい

教えてよ。



あたしだって

言ったのに。



ナオと

マサヤのこと。






…………
…………
…………



「シャワー
ありがと!」


あれ?

元のレンに戻ってる。




「うん…」


でも

あたしは

ずっと

胸が痛くて…



いつのまに

こんなに

レンのこと…



「あのね、アキ」


口を開いたのは
レンだった。


「俺…
アキのこと大切なんだ。
大事なんだ。」


…いきなり
何?


そんなこと
真剣に言われると


泣きそうになるじゃん…



「…だから
まだ、抱けない。」



まだ、って

じゃあ

いつになったら

抱いてくれんの






「わかった」

本当は
何もわかってない



あたし

レンみたいな人

初めてだもん……
< 18 / 49 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop