不機嫌マーマレード
また昼間の礼美の態度を思い出して腹が立つ。


週末は沖中部長も自宅で家族といるはず。


デートは多分しないだろう。


とすると礼美は他の女の子たちと合コンかな?


まあいい。


せっかくの圭吾とのデートを邪魔されるわけには行かない。


一番忙しい木曜日は過ぎているし、何とかかわして定時で上がろう。


今夜はドキドキして眠れなくなりそうだ。


半渇きの髪をベッドの端に座って拭きながら、隣に置いた携帯を見つめてフフッと笑みを浮かべた。
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