クリ-ミ-ココア
フェンス越しに寄り掛かって座った私達は、3人とも無言だった。


あいつは来た時から無言だったけど…。



たまにソウタ君と会話するけど長くは続かず、下に戻れば全校生徒がいて


騒がしい空間なんだろうな。


今、私達がいるこの屋上が妙にらぎを与えてくれた。






「それではメインイベント!!!」



ビクッ!!



な……に?


突然耳に聞こえた声に私は瞳をうっすら開けた。


あれ……真っ暗。


ここって……屋上だ!!



「起きたか。」



頭の上から降って来た声に私は見上げる。



「…なに…してんの?」



寝起きなのか掠れた声しか出てこない。
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